スキマ製作所
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ビニール工場の粉末飛散防止


 

粉末飛散に頭を抱えるビニール工場の救済策とは?

気温や天候に左右されず、作物に適した環境で安定した生産を可能にした、ビニールハウス。
このビニールハウスのビニールは、直射日光や風雨に晒され劣化すると脆くなり破損するため2~3年に1回は新品に張り直す必要があります。
依頼者様は、ビニールハウスが多い地域で需要にこたえるため、農家にビニールを販売する工場。
ビニール原反(げんたん=大きなロール)から農家のオーダーに合わせてカットする際、ビニール同士がくっつかないように白い粉を塗布しながら巻き取ります。その際、白い粉がかなり広範囲に飛び散り、工場内は真っ白。その白い粉の正体はコーンスターチで、トウモロコシが原料の食品でもある粉ですから人体に害はありません。
しかし工場で働くパートさんはいつも粉まみれで大変。粒子の細かいコーンスターチの掃除は手間がかかりますし、工場内には何もモノを置いておけない有様でした。
 

ご要望と課題

  • とにかく粉の飛散をストップ!
  • 副業のため、費用は抑えたい
  • パートさんだけで操業できる

 

現状のラインをそのままスッポリ

こうしたビニール工場の多くは、農業などとの兼業で小規模なところがほとんどです。
粉の必要ない、くっつかないビニールもありますが、高価なので工場も購入先の農家も手が出ません。
粉が飛散しない専用ラインを作ると億単位の費用がかかるので、これも採算が合いません。
そこで、現状のラインのままスッポリと覆ってしまう方法を考えました。

 

覆いの開閉は、簡単な昇降式に

ビニール原反を入れ替える時は、覆いを外して作業しなくてはなりません。
ビニールの機械は非常に大きくて、当然その覆いも特大サイズ。それを開閉するのが大変では効率が悪いので、空いている上部のスペースを利用して吊り下げ式にしました。
操作はボタンを押すだけ。上昇・下降・停止の3つで、機械の操作に慣れていない人でも簡単です。
機械自体が大型なので、パーツごとにバラバラに製作し現場で組み立てることなど、様々なアイデアを形にして昇降式の覆いが完成しました。